小林製薬「紅麹」問題 台湾当局、関連商品など回収呼びかけ
小林製薬のサプリを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、台湾の当局が関連商品などの回収を呼びかけました。
台湾の当局によりますと、小林製薬が自主回収を行っているサプリメントについて、日本から台湾への輸出は確認されていませんが、2022年から今年にかけて、台湾の輸入業者2社が紅麹原料およそ1万1000キロを輸入していたということです。
台湾当局は、この2社に対し、原料および原料を使った製品の回収を求めています。また、台湾の食品業界に対し、関連商品や原料を使った製品の販売中止と店頭からの撤去を求めています。
さらに、日本への渡航者に対し、小林製薬が自主回収を行っている製品を購入しないよう呼びかけるなど、影響が広がっています。
一方、小林製薬は22日に中国の公式SNSで声明を出し、問題となった製品の一部が主にインターネット通販で輸入され、中国本土でも販売されていたと明らかにしました。「健康被害との関連性は、まだ判明していない」としながらも、紅麹の成分を使用した製品を自主回収するとしています。