仏・邦人留学生不明 元交際相手のチリ人に禁錮28年の有罪判決
6年前、フランスで日本人女子留学生が行方不明になった事件の裁判で、殺人の罪に問われている元交際相手のチリ人の男に対し、裁判所は12日、禁錮28年の有罪判決を言い渡しました。
殺人の罪に問われていたのは、チリ人のニコラス・セペダ被告です。検察当局によりますと、セペダ被告は6年前、フランス東部のブザンソンで、留学していた元交際相手の黒崎愛海さんを計画的に殺害したとされています。
これまでの裁判で、セペダ被告は「全力でこの起訴を否定します。裁判で真実が明らかになることを期待しています」と無罪を主張していました。
一方、検察側は、セペダ被告に対し、新しく交際相手ができた愛海さんへの嫉妬などから犯行に及んだとして最高刑の終身刑を求刑していました。
セペダ被告は12日、「私は殺人者ではない。愛海を殺していない」と改めて無罪を主張しましたが、ブザンソンの裁判所は、禁錮28年の有罪判決を言い渡しました。