投票率80%超える可能性も 韓国大統領選
韓国の大統領選挙は9日、投票日を迎えました。5年ぶりの政権交代となるのかが焦点です。ソウルから中継です。
ソウルにある国会にいます。国会議事堂向かって左の建物には与党の関係者が開票状況を見守る会場が設置されています。
一方、議事堂向かって右の建物には野党の会場が設置されていて、開票が進めば候補者本人が訪れるとみられます。
韓国大統領選挙は、与党の李在明候補と最大野党の尹錫悦候補の事実上の一騎打ちとなっています。投票前、最後の世論調査では、両候補の支持率はわずか1ポイント差です。
投票6日前に尹候補が3番手の候補との一本化にこぎ着け優勢とみられますが、接戦が続いています。
事前投票を合わせた午後3時時点の投票率は68.1パーセントで前回をおよそ4ポイント上回っていて、韓国メディアは投票率が80%を超える可能性を指摘しています。
野党・尹候補に投票「まずは政権交代が必要という気持ちで投票した」
与党・李候補に投票「経済的にうまく(韓国を)導いてくれそう」
――選挙の結果は、日韓関係にはどのような影響を与えるのでしょうか?
与党の李候補は、「日本は常に信じられる友好国家なのか」と発言するなど日本への厳しい姿勢が目立ちます。一方、野党の尹候補は日韓関係の改善に意欲を示しています。
ただ、当選しても国会のおよそ6割は現与党の「共に民主党」が占め政権運営には困難が予想されます。
いずれの候補が当選してもいわゆる元徴用工をめぐる問題などの解決は容易でないとみられますが、新たな大統領がどのように日韓の懸案に取り組むのか注目されます。
投票は午後7時半に締め切られ、夜には大勢が判明する見通しです。