クリスマス寒波“異様な光景” 空港に大量のスーツケース…4000便以上欠航 アメリカ
アメリカでは記録的な“クリスマス寒波”の影響で、65人が死亡しました。空の便の欠航も相次ぎ、影響が広がっています。空港の手荷物受取所では、引き取られない乗客の荷物が所狭しと並べられる“異様な光景”が見られ、乗客からは戸惑いの声が聞かれました。
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アメリカ・ニューヨーク州では、視界が悪くなるほどの激しい吹雪によって、車のタイヤは空回りし、進むことができませんでした。
ニューヨーク州などを襲った記録的な“クリスマス寒波”で、アメリカNBCによると死者が65人確認されるなど、影響は広がり続けています。(28日午後4時時点)
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特に混乱しているのが、空の便です。イリノイ州の空港では27日、まだクリスマスツリーが残る手荷物受取所に大量のスーツケースが並べられていました。バージニア州の空港でも、引き取られない乗客の荷物が所狭しと並べられる“異様な光景”が見られました。
実は“クリスマス寒波”の影響で、多くの飛行機が欠航しました。スタッフがキャンセルやフライトの変更手続きなどの対応に追われ、預けた手荷物を受け取れない状況が各地で起きているのです。
乗客からは「クリスマスの前日にフライトがキャンセルされ、3日間、身動きできなかった」、「遅延、遅延、遅延、遅延、遅延…そしてキャンセル」と戸惑いの声があがりました。
AP通信などによると、記録的な寒波の影響でアメリカの大手航空会社・サウスウエスト航空の欠航率は60%を超えるなど、全米で4000便以上が欠航しました。空港には手続きを待つ人で、長い列ができていました。
サウスウエスト航空は「今後、数日間は予定の3分の1の便数で運航し、回復を目指す」としています。