ウクライナに亡命のロシア軍パイロット、移住先のスペインで殺害か 拳銃で撃たれた複数の痕
去年、ウクライナに亡命したロシア軍のパイロットが、移住した先のスペインで死亡しているのが見つかりました。何者かに殺害されたとみられています。
ロシア軍の元パイロット・クズミノフ氏は去年8月、軍のヘリコプターで国境を越え、ウクライナに亡命しました。その後、クズミノフ氏はスペインに移住していましたが、今月13日、南東部・アリカンテにある住宅のガレージで、遺体で発見されました。
ロイター通信などによりますと、遺体には拳銃で撃たれた複数の痕があり、撃たれた後、さらに車でひかれたとみられています。現場付近では、犯行に使われたとみられる車が燃やされた状態で見つかっています。
一方、SVR(=ロシア対外情報局)のナルイシキン長官は20日、クズミノフ氏を「裏切り者で犯罪者」と呼んだ上で、「汚く恐ろしい犯罪を計画していた時点で、すでに道徳的に死んでいた」と非難しました。