約2週間後に迫ったアメリカ大統領選ですが、イーロン・マスク氏が打ち出した報奨金が物議を醸しています。激戦州でトランプ氏を支持する団体に賛同した人から毎日1人を選んで約1億5000万円を配るといいます。

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アメリカ東部の激戦州ペンシルベニア州で20日、マクドナルドの前にトランプ前大統領の支持者たちが集まっていました。

記者
「トランプ前大統領を乗せた車列が到着しました」

トランプ氏の目的は、なんと職業体験です。

共和党　トランプ氏
「マクドナルドの初日、いま職探し中です。給料はいくらもらえるんだ？」

従業員に教わりながらチャレンジしたのは、フライドポテト作りです。

従業員
「ゆっくり下ろして、ポテトを油で揚げてください」

共和党　トランプ氏
「少し振ればいいのか？」

トランプ氏の狙いは中間層へのアピールです。大統領選の対立候補、民主党のハリス副大統領が「学生の時、マクドナルドでアルバイトをした」と話していることに対抗したのです。

共和党　トランプ氏
「一度もポテトを手で触っていないぞ、清潔だ」

店の前に集まった支持者たちに手渡し、持論を展開しました。

共和党　トランプ氏
「私はハリスより15分長く（マックで）働いた。ハリスはここでは働いていない。ハリスはウソをついている」

そのトランプ氏にあの人からさらなる援護射撃が…

実業家　イーロン･マスク氏（米・ペンシルベニア州、20日）
「きょう100万ドル（約1億5000万円）を獲得する人物を発表します」

イーロン・マスク氏は毎日1人を選び100万ドル、日本円で約1億5000万円を配ると発表したのです。自らが設立したトランプ氏を支援する団体が行う署名活動に賛同した有権者の中から選ぶといいます。

しかし、アメリカの連邦法では投票と引き換えに金銭などを支払うことは禁止されており、違法性を指摘する声も上がっています。

一方、民主党のハリス候補は20日、60歳の誕生日を迎えました。激戦州・ジョージア州の集会会場にはスティービー・ワンダー氏が駆けつけ、自身のヒット曲「ハッピーバースデー」でお祝い。ハリス氏も黒人有権者に支持を訴えました。

投票日まで2週間あまり。し烈な接戦が続いています。