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ガザ地区で100万人の子どもが“深刻な危機” さらなる支援物資搬入を可能にするよう求める ユニセフ

2023年10月23日 16:16
ガザ地区で100万人の子どもが“深刻な危機” さらなる支援物資搬入を可能にするよう求める ユニセフ

ユニセフ(=国連児童基金)は21日、パレスチナ自治区ガザ地区で、100万人の子どもが人道上の深刻な危機に直面しているとして、さらなる緊急支援物資の搬入を可能にするよう求めました。

ユニセフは21日、供給した飲料水4万4000本以上が、ラファ検問所を通過した第1陣のトラックで、ガザ地区に運び込まれたと明らかにしました。

ユニセフのラッセル事務局長は、「ガザ地区では100万人の子どもが人道上の深刻な危機に直面していて、水の搬入は生死にかかわる問題だ」と指摘した上で、「人道支援物資を安定的に供給できなければ、生命を脅かす病気が集団発生するという脅威に直面することになる」と警告しています。

ユニセフによりますと、ガザ地区での水の製造能力は、戦闘の影響で通常の5%にまで落ち込んでいて、約230万人の住民が1人一日3リットルの水で生き延びているということです。

WHO(=世界保健機関)は、衛生的な生活を送るのに必要な水の量は、最低でも1人あたり一日20リットルだとしていて、圧倒的に水の供給が不足している状態です。

ユニセフによりますと、ラファ検問所には最大25万人分の追加の緊急支援物資を準備しているということで、「人道支援物資と支援従事者の通行のために、ガザ地区に通じるすべての検問所を開放すること」などを強く求めています。