“核禁止条約”初の締約国会議 長崎被爆者が出席、日本政府を“批判”
核兵器の保有や使用を禁じる核兵器禁止条約の初めての締約国会議が、オーストリアで始まりました。
核兵器禁止条約には、アメリカ、ロシアなどの核保有国や、アメリカの「核の傘」に入るNATO=北大西洋条約機構加盟国や日本は参加していません。
日本時間午後5時から始まった会議には、オブザーバーとしてNATO加盟国のドイツやオランダなどが出席していますが、日本は「核保有国の関与がないと核軍縮は進まない」として、出席を見送りました。
前日に行われた国際会議では、長崎で被爆した木戸季市さんが日本政府の姿勢を批判しました。
長崎の被爆者・木戸季市さん「(日本は)圧倒的多数の国民の願いに反して、核兵器禁止条約に署名・批准していません」「戦争と武力の威嚇・行使を永久に放棄する日本国憲法に反する政策です」
ウクライナ侵攻でロシアが核による威嚇を繰り返す中、核軍縮に向けた機運が高まるのかが注目されます。