日本との交渉を担当…USTR代表、農産物など市場開放求める
アメリカのトランプ政権で関税政策をめぐり日本との交渉を担当するUSTR=アメリカ通商代表部のグリア代表は8日、農産物を中心に市場開放を求めていく考えを示しました。
USTRグリア代表
「日本市場へのアクセスを拡大したいと考えている。特に農業市場については、より良いアクセスを実現できると感じている」
トランプ政権でベッセント財務長官と共に関税政策をめぐる日本との交渉を担うUSTRのグリア代表は8日、議会の公聴会で、農産物を中心に受け入れの拡大を求めていく考えを示しました。
その上で、「いくつかの工業製品は基準や規制などの面で構造的な障害がある」と指摘しました。トランプ政権は日本の自動車の安全基準などを問題視していて、規制緩和などを求めるものとみられます。さらに経済安全保障について、「液化天然ガスなどの資源について友好的でない国に依存するのではなくアメリカと連携する必要がある」と強調し、日本との協議は今後、数週間以内に行われるとの見通しを示しました。