南米ペルーの憲法裁判所は5日、禁錮25年の刑に服しているフジモリ元大統領の即時釈放を命じました。

フジモリ氏は大統領在任中、軍に市民の虐殺を指示したとして禁錮25年の判決を受け、服役しています。

2017年に健康上の理由などでペルー政府から恩赦を受け、一時、釈放されましたが、2018年に最高裁判所が「恩赦は違法だ」などとして取り消し、再び収監されていました。

近年は心臓の不調で入退院を繰り返し、憲法裁判所は去年、「人道的な判断をすべきだ」として、最高裁による恩赦の取り消しを覆す判断をしていて、5日、フジモリ氏の即時釈放を命じました。

現地メディアは、6日にも釈放される見通しだと伝えています。