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ウクライナ大統領「空を守る必要がある」米連邦議会で演説

2022年3月17日 4:56
ウクライナ大統領「空を守る必要がある」米連邦議会で演説
米連邦議会で演説するゼレンスキー大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、アメリカ連邦議会で演説し、「空を守る必要がある」として、ウクライナ上空での飛行禁止区域の設定を改めて求めました。一方、バイデン大統領は、プーチン大統領を「戦争犯罪人」だと呼び、責任を追及しました。

アメリカ上下両院の議員に拍手で出迎えられたゼレンスキー氏は、「真珠湾攻撃や同時多発テロを思い起こしてほしい」と呼びかけつつ、「『私には夢がある』という言葉があるが、私には必要なものがある」と訴えました。

そして、「ウクライナの空を守る必要がある。あなた方の決断と助けが必要だ」と語りかけ、ウクライナ上空の飛行禁止区域の設定や、戦闘機の供与など軍事支援、ロシアへの制裁強化を改めて求めました。

演説の多くはウクライナ語で行われましたが、最後は英語でバイデン大統領にも訴えかけました。

ゼレンスキー大統領「私はバイデン大統領が世界の指導者であることを望む。世界の指導者であることは、平和の指導者ということだ」

一方、バイデン大統領もその後、演説し、ウクライナに対して、8億ドル、日本円で950億円の追加支援を表明しました。支援には、地対空ミサイル「スティンガー」や対戦車ミサイル「ジャベリン」などの供与も含まれます。

バイデン大統領「これは長く困難な戦いになるかもしれないが、米国民のウクライナの人々への支援は揺るぎない」

一方、バイデン大統領は、演説後の別のイベントで、プーチン大統領は「戦争犯罪人」だと厳しい表情で、責任を追及しました。

バイデン大統領「彼は戦争犯罪人だと思う」

こうした中、アメリカのサリバン大統領補佐官とロシアのパトルシェフ安全保障会議書記が16日、電話で会談しました。

ロシアによるウクライナ侵攻後、初めての米露による会談で、サリバン補佐官は、「ロシアが生物化学兵器を使う決断をすれば、結果を伴う」と警告しました。