英石油大手「シェル」 ロシアからの撤退を発表
ウクライナへの侵攻をめぐり企業のロシア離れが進んでいます。イギリスの石油大手「シェル」が日本企業も出資するロシアでの石油天然ガス開発事業から撤退すると発表しました。
「シェル」は、先月28日、極東サハリン沖での大規模な石油天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」から撤退すると発表しました。ロシアでの全ての事業からも撤退するとしています。
「シェル」は声明で、ロシアによるウクライナ侵攻を激しく非難し、「信念を持って判断した」としています。欧米諸国の経済制裁が強まる中、事業の継続は困難と判断した形です。
「サハリン2」はロシアの国営ガス会社の「ガスプロム」との合弁事業で、「シェル」のほか日本の三井物産、三菱商事も出資しています。
三菱商事は、「詳細を分析した上で日本政府及びパートナーとの対応の検討を進める」としています。
この前の日には、イギリスの石油大手「BP」も、ロシア事業からの撤退を発表していて、ロシアから手を引く企業が相次いでいます。