習近平氏 独・ショルツ首相と会談 「国際社会はともに核兵器の使用や脅しに反対すべきだ」と指摘も
中国の習近平国家主席は4日、北京を訪問したドイツのショルツ首相と会談しました。会談で習主席はウクライナ情勢をめぐり「国際社会はともに核兵器の使用や脅しに反対すべきだ」と指摘したということです。
中国国営テレビによりますと、会談で習主席は、ショルツ首相の訪中が「相互理解と信頼を高め、各分野での協力を深めるものだ」と述べ、関係発展に期待感を示しました。
また、習主席は「陣営対立には共同で抵抗すべきだ」と呼びかけ、ショルツ首相も「ドイツは陣営対立に反対している」と述べたということです。
中国としては、主要国であるドイツと経済分野での協力を深めることで、日米やヨーロッパなどによる対中包囲網を切り崩す狙いもあるとみられます。
また、ドイツとしては人権問題などをめぐり中国への警戒が根強い一方で、最大の貿易相手国である中国と経済面では協力を維持したい思惑もあるとみられます。
両首脳はウクライナ情勢についても意見交換しました。
ロシアの核兵器使用の可能性も懸念される中、習主席は「国際社会はともに核兵器の使用や脅しに反対すべきだ」と指摘したということです。