韓国・梨泰院転倒事故 警察幹部2人を逮捕 初の逮捕者
158人が死亡したソウル・梨泰院での転倒事故で、事故発生を懸念する報告書の隠蔽(いんぺい)に関わったとして、警察の幹部2人が逮捕されました。事故をめぐる逮捕者は初めてです。
韓国警察の特別捜査本部は5日夜、ソウル警察庁と現場を管轄する警察署の当時の幹部2人を証拠隠滅教唆の疑いで逮捕しました。
警察内部では今年のハロウィーンで梨泰院に多くの人が集まり、事故が起きる危険性を指摘する報告書が作られていましたが、2人は事故後にこれを廃棄するよう指示した疑いが持たれています。
事故をめぐって逮捕者が出るのは、初めてのことです。
一方、事故後の対応の遅れなどを指摘され、業務上過失致死傷の疑いで捜査が進んでいた前警察署長ら2人については、相当性を認めがたいとして裁判所が逮捕状の請求を棄却しています。