韓国軍とアメリカ軍の合同演習が行われる中、北朝鮮の金正恩総書記は軍の訓練を視察し、戦争準備を強化するよう指示しました。

北朝鮮メディアによりますと、金総書記は6日、軍の訓練基地を視察しました。公開された写真からは、韓国との非武装地帯から攻撃することを想定したとみられる様子もうかがえ、金総書記は大きな満足を示したということです。

金総書記は軍に対して「敵の恒常的な威嚇を圧倒的な力でけん制し、戦争を挑発する、ささいなたくらみも徹底的に制圧する」と強調しました。

その上で、「有事の際の重要任務を正確に遂行するには、戦闘能力を飛躍的に高めるため、訓練を絶えず強化しなければならない」と述べ、すべての軍関係者に戦争準備を強化するよう強く求めました。

韓国では今週から米韓両軍などによる大規模な合同演習が行われていて、今回の視察はこれをけん制する狙いがあるとみられます。