“ゼロコロナ”大幅緩和の中国 発熱など訴える人が病院に長蛇の列
いわゆるゼロコロナ政策が大幅に緩和された中国では、発熱などの症状を訴える人が病院に長蛇の列をつくるなど混乱が起きています。
中国メディアなどによりますと、北京市内の病院では、発熱の外来患者を受け付ける窓口に多くの市民が行列をつくり、6時間以上、並び続けた人もいたということです。
中国当局の11日の発表では、新型コロナウイルスの新規感染者について、全土で1万人あまりと1週間前に比べ3分の1近くに減っています。ただ、市民の間では「PCR検査の機会が減っただけで、実際はもっと増えているのでは」と心配の声もあがっています。
また、ネット通販では抗原検査キットなど感染対策の商品が品薄となっていて、中国メディアによりますと、抗原検査キットを通常より高い値段につり上げて販売したとして、北京市内の薬局が摘発されました。
一方、入場制限が緩和されたショッピングモールでも、市民が外出を控える中、閑散とした様子もみられました。