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「ヒジャブ」めぐり道徳警察が少女に暴行か 母親は否定も…人権団体“当局に強要された” イラン

2023年10月5日 19:52
「ヒジャブ」めぐり道徳警察が少女に暴行か 母親は否定も…人権団体“当局に強要された” イラン

イランで女性に対して着用が義務づけられている「ヒジャブ」をめぐり、各地で大規模な抗議デモが相次いでいます。こうした中、イランの人権団体は1日、ヒジャブを着用しなかった16歳の少女が、道徳警察から暴行を受け重体となっていると発表しました。

カメラが捉えたのは、列車に乗り込もうとする人々。ヒジャブで髪などを覆っている女性の後ろに、16歳の少女とみられる人物が映っていますが、首があらわでヒジャブを着用していません。

少女が友人と共に列車に乗り込むと、すぐに友人が車内からはじき出されました。しばらくすると、少女(16)が友人やほかの乗客に手足を抱えられて列車から降ろされる様子が映っていました。

イランの人権団体によると、この時に少女(16)は道徳警察から暴行を受けたということです。

一方、イラン当局は暴行の事実を否定。少女の母親も、暴行を否定しました。

少女(16)の母親
「みなさんが言っているような事実(暴行)はないと思います」

これに対し、人権団体は「少女の両親は当局から監視されている。両親の言葉は、当局に強要されたものだ」と主張しています。