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北朝鮮“3発発射” 中国は批判避け“関係重視”か

2022年11月3日 17:16
北朝鮮“3発発射” 中国は批判避け“関係重視”か

北朝鮮が3日朝、ICBM=大陸間弾道ミサイルの可能性があるものを含む、少なくとも3発の弾道ミサイルを発射しました。いずれも日本のEEZ・排他的経済水域の外に落下したと見られます。北朝鮮との関係が深い中国政府の反応について中継です。

中国外務省はさきほど記者会見で「各国の合理的な懸念をバランス良く解決すべきだ」と述べ、北朝鮮への配慮を見せました。

外務省の報道官はまた、「朝鮮半島の情勢に今のような局面が出現した原因ははっきりしている。各国が誠意ある行動を示すべきだ」と述べました。

北朝鮮への直接の批判は避ける一方で、韓国との演習を続けるアメリカをけん制したかたちです。

そして3日の中朝国境地帯にある中国・丹東市では、対岸の北朝鮮は特段変わった動きはみられませんが、丹東市が現在、新型コロナ対策で市民に対する厳しい移動制限が取られていて、国境の川沿いは人気が少ない様子です。

中朝貿易関係者によりますと、中国側はこうした中でもなお北朝鮮との貨物輸送を続行する構えも見せているということで、中朝関係を重視する姿勢です。

北朝鮮に対する国際的な包囲網を作ろうとする試みにロシアに加えて中国も立ちはだかっている構図です。