インド・モディ首相 7月にロシア訪問で調整
インドのモディ首相が来月、ロシアを訪問する方向で調整が進められていることがわかりました。
ロシアメディアによりますと、大統領補佐官は25日、記者団に対し、「インドのモディ首相の訪問の準備している」と明らかにしました。
インドメディアは、訪問の日程について来月8日だと伝えています。
プーチン大統領は今月5日にもモディ首相と電話会談したばかりで、インドの総選挙におけるモディ氏率いる与党連合の勝利を祝福していました。
プーチン大統領は5期目の任期に入って以降、今月には北朝鮮とベトナムを相次いで訪問するなど、積極的な外交を展開しています。
ウクライナ侵攻に中立的な新興国の取り込みも図る中、モディ首相の訪問で、新興国のリーダー格であるインドとの連携をさらに強化する狙いがあるとみられます。
一方、モディ首相はこれまで、ロシア産原油の輸入を増やすなど、経済的な関係を強化してきました。ただ、ウクライナ侵攻をめぐっては、プーチン大統領に対して直接、「いまは戦争の時代ではない」と苦言を呈しています。
また、インド人が仲介業者にだまされ、ロシアでの仕事を約束されていたのに、ウクライナの戦場に送り込まれるケースが相次いでいます。
インド外務省は今月11日、国民2人がウクライナで死亡したとして、ロシア軍によるインド人の徴兵を確実に停止するよう求める声明を出しています。