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イスラエル軍が完全包囲…ガザ市の主要病院“電源喪失”で機能停止 保育器の乳児1人死亡、39人が危険な状態~ロイター通信など

2023年11月12日 9:34

イスラエル軍がハマスの司令部があるとして完全包囲しているガザ市の主要病院が11日、燃料切れで電源を失い機能を停止したと、ロイター通信などが伝えました。

ロイター通信などは11日、ガザ地区保健当局の話として、最大の医療機関であるシファ病院が燃料切れで機能を停止したと伝えました。すべての発電機が停止して電源を喪失し、保育器の乳児1人が死亡、39人が危険な状態だということです。

イスラエル側は、攻撃への関与を否定していますが、イスラエル軍の報道官は、病院にいる乳児の避難を支援すると述べたということです。

一方、サウジアラビアでは11日、イスラム・アラブ諸国による臨時首脳会議が開催され、イスラエルによる攻撃は「戦争犯罪と非人道的な虐殺」と非難した上で、直ちに停止することを求めました。

会議に参加したパレスチナ自治政府のアッバス議長は、「パレスチナは大量虐殺戦争に直面している」と述べ、アメリカに対しイスラエルが攻撃を停止するよう圧力をかけるべきだと訴えました。

また、イランのライシ大統領は、「イスラエルに抵抗するほかに道はない」とハマスを称賛した上で、イスラム・アラブ諸国に対し、イスラエルに石油などの制裁を科すよう求めました。

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こうした中、イギリス・ロンドンで11日、イスラエルによるガザ攻撃に抗議する大規模なデモが行われました。

鈴木あづさ記者「人々がパレスチナに自由を、一時停戦を、と声をあげています」

デモ参加者「絶対に停戦しなければなりません。毎日毎分、子どもたちが殺されています。とにかく停戦が必要です」

ロンドン警視庁によりますと、11日のデモは、イスラエルとハマスの衝突が始まってから最大規模だったということです。