イスラム・アラブ諸国による臨時首脳会議 パレスチナ支持を確認
イスラエル軍がハマスの司令部があるとして完全包囲しているガザ市の主要病院が11日、燃料切れで電源を失い機能を停止したと、ロイター通信などが伝えました。
ロイター通信などは11日、ガザ地区保健当局の話として、最大の医療機関であるシファ病院が燃料切れで機能を停止したと伝えました。
すべての発電機が停止して電源を喪失し、保育器の乳児1人が死亡、39人が危険な状態だということです。
シファ病院をめぐっては、イスラエル軍がハマスの司令部があると主張していて、11日早朝、軍が病院を完全に包囲したと伝えられていました。
病院の中には数千人の患者や避難民が残されているということで、人道的な懸念が高まっています。
シファ病院には10日早朝にも大規模な攻撃があり、少なくとも13人が死亡していますが、イスラエル側は攻撃への関与を否定しています。
一方、サウジアラビアでは11日、イスラム・アラブ諸国による臨時首脳会議が開催され、パレスチナへの支持が確認されました。
会議に参加したパレスチナ自治政府のアッバス議長は、「パレスチナは大量虐殺戦争に直面している」と述べ、アメリカに対しイスラエルが攻撃を停止するよう圧力をかけるべきだと訴えました。
また、イランのライシ大統領は、「イスラエルに抵抗するほかに道はない」とハマスを称賛した上で、イスラム・アラブ諸国に対し、イスラエルに石油などの制裁を科すよう求めました。