イスラエル軍、中心部のガザ市に入りハマスと戦闘続ける 市街戦が本格化か
パレスチナ自治政府ガザ地区を包囲したイスラエル軍は、中心部のガザ市に入りイスラム組織ハマスとの戦闘を続けています。今後、市街戦が本格化するとみられます。
ガザ地区の中心部に入ったとするイスラエル軍は5日、戦車ともに歩兵部隊が進軍し砲撃を行う映像などを新たに公開しました。
イスラエル軍は、ガザ地区の住民に対して4時間の避難時間を与えるとして改めて退避を求めました。市街戦が本格化するのを前に人道的な配慮を示す狙いがあるとみられます。
一方、ハマスは、戦闘員がイスラエルの軍用車両を至近距離から攻撃する映像などを公開しました。また、イスラエル軍がガザ中部のマガジ難民キャンプを空爆し多数の民間人が犠牲になったと主張しています。ガザ地区保健当局によりますと少なくとも47人が死亡したということです。
こうしたなかイスラエル・メディアによりますと極右政党に所属する閣僚の1人が5日、ラジオ番組でガザ地区への核の使用について「選択肢の1つ」と発言しました。
ネタニヤフ首相は、非現実的な発言だと批判したうえでこの閣僚を当面、閣議に出席させないとしています。