イスラエル、ガザ市の市街地に進軍 南部への退避を呼びかけ「全員が命の危険にさらされている」
イスラエルのガラント国防相は4日、パレスチナ自治区ガザ地区の北部にある中心都市・ガザ市の市街地に進軍したと言及しました。「ガザ市にいる全員が命の危険にさらされている」としていて、イスラエル軍は2日連続で、改めて南部への退避を呼びかけています。
地元メディアなどによりますと、イスラエルのガラント国防相は4日、地上作戦について「ガザ市を北と南の両方から攻撃しており、市街地にも進軍している」「ハマスは大打撃を受けている。司令官12人が死亡した」と述べ、攻撃の成果を強調しました。
また、「ガザ市にいる全員が命の危険にさらされている」として、ハマスとの市街戦が本格化していることを示唆しました。
AP通信によりますと、ガザ市を含むガザ地区北部には、まだおよそ30万人が残っているとされています。
イスラエル軍は北部に残る住民に対して、4日に続いて5日も現地時間の午前10時から午後2時までの間に(日本時間の午後5時から9時)指定のルートを通って南部に避難するよう、改めて呼びかけました。
ただ、イスラエル軍は4日、退避ルートを確保しようとしていた部隊がハマスによる攻撃を受けたと主張し、ハマスが北部の住民を人間の盾として利用するために、退避を阻止しようとしたと非難しています。
一方、イスラエル軍は北部に残る住民の半数以上が国連機関が運営する避難所に身を寄せているとされる中、連日、避難所の学校などへの空爆を繰り返しており、民間人の死傷者も増え続けています。