ガザ地区 避難所の学校にイスラエル軍の空爆、15人死亡 市街戦の激化懸念
イスラム組織「ハマス」とイスラエルの軍事衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区で4日、避難所として使われている学校にイスラエル軍の空爆がありました。地元保健当局は、15人が死亡したと発表しています。
ロイター通信などによりますと、ガザ地区北部のジャバリアで、国連が運営し避難所としても使われている学校が4日、イスラエル軍の空爆を受けました。
ガザ地区保健当局は、15人が死亡し70人がケガをしたと発表しています。ロイター通信によりますと、イスラエル軍は別の標的を攻撃しようとした結果、学校で爆発が起きた可能性があると説明しているということです。
ガザ地区保健当局が4日に発表した死者の数は9488人にのぼっていて、市街地における戦闘の激化が懸念されています。
こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は4日、サウジアラビアやエジプトなど、アラブ諸国の外相らと会談しました。アラブ諸国が即時停戦が必要と主張したのに対し、ブリンケン長官は「停戦はハマスに立て直しの機会を与えるだけ」として、人道支援を円滑化させる目的での戦闘の一時停止を主張しました。
双方の溝の深さが改めて浮き彫りになり、事態の収束につながる成果は打ち出せていません。