米国務長官、イスラエル首相らと会談 人道目的での戦闘一時停止など協議
イスラエルを訪問したアメリカのブリンケン国務長官は3日、ネタニヤフ首相らと会談し、人道目的での戦闘の一時停止などを協議しました。
ブリンケン国務長官はネタニヤフ首相らとの会談後、ガザ地区の民間人保護のため、戦闘の一時停止を要請したことを明らかにした上で、「準備と調整には時間がかかる」と述べ、引き続き協議する考えを示しました。ガザ地区で不足している燃料をめぐっては、南部の病院などへの輸送にめどがついたとしています。
一方、ネタニヤフ首相は会談後にテレビで演説し、「人質の返還を含まない一時的な停戦を拒否する」と述べました。240人以上とされる人質が解放されるまで一時的な停戦はないと強調しています。
また、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の最高指導者・ナスララ師が、戦闘が始まってから初めて演説し、10月7日のハマスの攻撃については関与を否定したものの、「我々はあらゆる可能性に対して備えがある」とイスラエルに警告しました。
イスラエル軍の地上作戦は3日も続き、ガザ地区の保健当局は先月7日の衝突以降、ガザ地区の死者は子ども3826人を含む9257人にのぼると発表しています。