ロシア非難の一方…ゼレンスキー大統領“停戦交渉のほか選択肢ない”
ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、民間人が多数殺害されたとする首都キーウ近郊の状況についてロシアを改めて非難する一方、停戦協議については今後も継続する姿勢を示しました。
ロイター通信によりますとゼレンスキー大統領は国営テレビに出演し、民間人とされる遺体が多数見つかった首都キーウ近郊ブチャの被害について、許しがたい状況だとしてロシアを改めて非難しました。
その上で、ロシア側との停戦交渉について困難ではあるが、「ほかに選択肢はない」と今後も継続する姿勢を示しました。
一方で、これまで求めてきたプーチン大統領との首脳会談については実現しない可能性も示しました。
また、ウクライナは戦争犯罪人を探し出すと強調し、外国の司法当局と協力する方針も示しました。
アメリカのバイデン大統領も「戦争犯罪を法廷で裁くための情報を集めなければならない」と述べています。
ゼレンスキー大統領は、日本時間5日夜から始まる国連・安全保障理事会の緊急会合で、安保理では初めてとなる演説をオンラインで行う予定です。
一方、ロシア側は安保理会合で「ロシア軍が民間人を殺害していないことを示す証拠を提出する」としています。