韓国・梨泰院事故 出動要請は30回近くも…「警察の対応が遅すぎる」
156人が死亡した韓国・梨泰院の転倒事故で、救助にあたる消防から警察への出動要請が相次いでいたにもかかわらず、対応が後手に回っていた実態が明らかになりました。韓国メディアは、警察の対応の遅さを批判しています。
これは、韓国の国会議員が入手した消防内部の無線記録から明らかになったもので、事故発生13分後の午後10時28分、現場まで近づいた消防隊員から渋滞の報告があり、指揮を行う担当者が、「警察に交通と人員の統制を迅速に要請せよ」と指示をしたということです。
その後、消防が現場に到着しますが、午後10時55分、「さらなる進入が困難」として警察の追加出動を催促。午後11時10分には、管轄の消防署長が「心肺蘇生が必要な人が何人いるか数えられない」と深刻な状況を報告します。その後も警察の機動隊など催促する無線が相次ぎましたが、機動隊が最初に到着したのは午後11時40分でした。
消防から警察の出動を求める要請は30回近くに及び、韓国メディアは「警察の対応が遅すぎる」と改めて批判しています。