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事故の悲惨さ物語る遺失物…警察や政府の対応に批判強まる 韓国転倒事故

2022年11月2日 17:13
事故の悲惨さ物語る遺失物…警察や政府の対応に批判強まる 韓国転倒事故

韓国・ソウルの繁華街、梨泰院で156人が死亡した転倒事故で、警察や政府の対応に批判が強まっています。事故の被害者の持ち物が保管されている場所から中継です。

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いま私がいるのは、事故に巻き込まれた人たちの持ち物が保管されている遺失物センターです。つい先ほど、亡くなった日本人留学生・冨川芽生さんのご家族も訪れました。

朝から物を探しに来る人が絶えず、中から靴を抱えて出てきて息子が亡くなったんだと泣き叫ぶ人もいました。

私も先ほど中に入ったんですが、入った瞬間、言葉を失うほど、本当に多くの物が並べられていて、事故の悲惨さを物語るものも多く、胸が苦しい思いになりました。

遺失物センターの中の映像です。洋服や靴、カバン、ハロウィーンの仮装やパスポートなどが並べられ、事故で踏みつけられたのか、黒く汚れた服、割れたメガネ、血がついたままのスニーカーもありました。

姉を亡くしたという男性は、「カバンと服を見つけた」「今でもまだ信じられない」と語っていました。

また、この事故で亡くなった日本人留学生・小槌杏さん(18)のご家族が先ほどコメントを発表しました。

「素直で優しく、ちょっぴりマイペースな娘は、私たちの宝物です。その宝物が目の前から消えてしまった現実を、今はまだ受け止めきれずにおります」と悲しみがつづられていました。

韓国警察庁の特別捜査本部は事故の原因究明のため、2日午後2時、ソウル警察庁のほか、担当する警察署や区役所など8か所に家宅捜索に着手しました。

韓国メディアによりますと、警察への通報の関連資料や警備計画などを押収し、対応が適切だったかなどを調べる方針です。

ソウル市長らも相次いで謝罪に追い込まれるなど、事故の責任を追及する声がとどまる気配はありません。

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