IAEAが福島第一原発周辺で水質分析を実施 分析結果を公表
日本政府が先月24日に開始した福島第一原発の処理水の放出をめぐり、IAEA=国際原子力機関は、放出後初めて実施した福島第一原発周辺での海水の水質分析の結果、トリチウムの濃度が運用の基準値を下回ったと発表しました。
IAEAは、先月24日の処理水の放出開始後、初めて、福島第一原発から3キロ以内の海水の水質分析を独自に行いました。
IAEAは分析結果を公表し、トリチウムの濃度が、運用の基準値を下回っており、東京電力側と日本政府側が公表している値と一致すると明らかにしました。
IAEAは、今後も「現場での監視と評価を継続する」としていて、モニタリングデータなどの情報提供を続けるということです。
11日からは、IAEAの定例理事会が開かれる予定で、日本側は、理事会で、処理水の放出について説明する方針です。