ミャンマーで大規模軍事パレード クーデターで実権握った軍トップ「総選挙実施には国の安定が必要」
ミャンマーで27日、大規模な軍事パレードが開かれ、クーデターで実権を握った軍のトップは、民主派勢力との戦闘が長期化する中、焦点となっている総選挙の実施のためには国を安定させることが必要だと強調しました。
ミャンマーでは実権を握った軍と武装した民主派勢力との戦闘が長期化する中、軍は、2021年2月のクーデターと共に発令した非常事態宣言の延長を繰り返しています。
こうした中、軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官は27日国軍記念日の軍事パレードで「公平な選挙のためには国の安定が欠かせない」「選挙をおざなりに実施できない」と強調しました。
ことし8月までに実施するとしていた総選挙が先送りされるとみられる中、その場合の責任を、抵抗を続ける民主派勢力に押しつけた形です。
軍は、ASEAN=東南アジア諸国連合と合意した暴力の停止に応じず、民主派勢力をテロリストとして弾圧していて、人権団体によりますと、死者数は3000人を超えています。