ボウリング場などで“銃乱射”…少なくとも15人死亡か 男がライフル持ち“逃走中” アメリカ
アメリカ北東部メーン州で少なくとも15人が死亡する銃乱射事件が起きました。男は今も逃走を続けています。
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何かに追われるように、夜の街を走って逃げる人々の姿がありました。その中には、小さな子供らしき姿もみられます。
日本時間の26日朝、アメリカ北東部・メーン州ルイストンで――
米警察当局
「凶悪犯罪が発生しました。複数の死傷者を伴う銃撃事件が起きたのです」
現場は、夜を楽しむ多くの人が集まるボウリング場とレストランです。車で10分ほど、約5.5キロ離れた2か所で起きました。
当時、現場のボウリング場にいた人は、とっさにレーンの奥に身を隠したといいます。
当時現場にいた人
「ボウリングのピンが並ぶレーンの奥に滑り込んで、機械の上にのぼって、警察が来るまで10分間ぐらい隠れていたんだ。銃声は10発以上聞こえた。最初の一発を聞いたのはたぶん、私の4.5メートル後ろだった。とても近かった」
NBCによると、15人から20人が死亡し、最大で50人がケガをしたということです。ただ、CNNは「少なくとも22人が死亡した」と報じるなど、情報は錯綜しています。
当時の写真として警察当局が公開したのが、娯楽施設の入り口に立つ1人の男の写真です。両手でかまえた大きなライフルを何かに向けています。男はライフルを持ったまま、今も逃走しているとみられています。
この銃撃事件に関わったとみられているのが、ロバート・カード氏(40)です。
米警察当局
「我々は数百人の警察官を動員し、カード氏の行方を追っています」
AP通信が入手した警察の内部情報によると、カード氏は陸軍で銃器を扱う指導員の訓練を受けていたということです。また精神疾患があり、今年の夏には2週間入院し、「陸軍の施設を襲撃する」と脅したこともあったということです。
医療センターに座り込んでいたのは、家族が事件に巻き込まれたという女性でした。
現場に家族がいた人
「生きているのか、危篤なのか、亡くなったのかまだわかっていません。ちょっと気が動転しています。知りたいんです。息子はまだ若い」
男は逃走中とみられ、警察当局は住民に対し、カギをかけて屋内にとどまるよう呼びかけています。