キエフで複数の集合住宅にロシア軍の攻撃…“長距離の砲撃を増やしている”米国防総省・分析
ロシア軍の侵攻によりウクライナで民間人の被害が拡大する中、15日、前日から続く停戦協議が再開される予定です。
首都キエフで15日未明に撮影された映像では、爆発音が響いているのがわかります。キエフ市内では15日も複数の集合住宅にロシア軍の攻撃があり、火災が発生しました。現場では消火活動が続いていて、死者も出ているということです。
アメリカ国防総省の高官は、ロシア軍の進軍が止まっていて、キエフなどで長距離の砲撃を増やしていると分析しています。
一方、国連のグテーレス事務総長は14日、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり核戦争への強い危機感を示しました。
グテーレス事務総長「かつては考えられなかった核戦争が今や可能性があるところまできている」
こうした中、ロシアとウクライナの停戦協議が15日に再開される予定です。協議は前日にも行われていて、2日連続は初めてです。停戦に向け、何らかの進展があるか注目されます。
侵攻が始まってから2週間以上が経過し、民間人の被害が拡大する中、ウクライナではこれまでに、いわゆる『人道回廊』を使っておよそ15万人が避難しました。
ただ、ロシア軍の包囲が続く南東部のマリウポリでは、避難を希望するおよそ20万人が依然取り残されています。水や食料などの物資が不足し、深刻な人道危機となっています。