ガザ地区で子ども6人死亡…栄養失調などで 人口の1/4飢餓の一歩手前
人口の4分の1が飢餓の一歩手前にあるとされるパレスチナ自治区・ガザ地区で、6人の子どもが栄養失調などにより死亡しました。
ガザ地区の保健当局は28日、北部の複数の病院で栄養失調と脱水症状によりあわせて6人の子どもが死亡したと発表しました。これらのうちのひとつの病院は他にも7人の子どもが重篤だとしています。この病院では燃料が切れ、病院としての機能が停止しているということです。国連人道問題調整事務所は、ガザ地区の人口のおよそ4分の1にあたる少なくとも57万6000人が飢餓の一歩手前にあると発表しています。
パレスチナ側の死者が3万人に迫るなか、戦闘の休止と人質の解放をめぐる交渉はカタールによる仲介で続けられていますが、依然、隔たりは埋まっていないとみられます。ハマスの指導者ハニヤ氏が28日、「柔軟に対応している」と述べる一方で、イスラエル政府高官は「ハマスが譲歩しているとは承知していない」としています。