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日露関係が冷え込む中…モスクワに響く和太鼓 日本文化を愛するロシア人演奏グループ

2023年5月27日 17:48
日露関係が冷え込む中…モスクワに響く和太鼓 日本文化を愛するロシア人演奏グループ

ロシアでは、日本の和太鼓の演奏会を開いているグループがあります。日露関係が冷え込む中、どのような思いを抱いて活動をしているのか取材しました。

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モスクワに響き渡る和太鼓。演奏していたのはロシア人の和太鼓演奏グループ「TAIKO INSPIRATION」です。

12年前に日本人演奏家の指導で活動を始め、いまはロシア人だけで公演を続けています。使い込まれた和太鼓は全て代表が日本から輸入したもの。

代表のアレクサンドラさん「太鼓をたたいている時、楽器の演奏者ではなく、自分自身が楽器であるように感じる」

ロシアにはない響きと日本文化の持つ精神性。アナスタシアさんも、魅力にとりつかれたひとりです。

臨床心理士として働くアナスタシアさん。和太鼓には7年以上、取り組んでいます。

アナスタシアさん「私は日本へ行きたいです。日本の文化や伝統、価値観をより詳しく知りたい」

ウクライナ侵攻を機に日本とロシアの関係は冷え込んでいますが、日本を愛するメンバーの気持ちは変わりません。

代表のアレクサンドラさん「理由はどうであれ、文化交流が止まらないことを望んでいます」

11日にモスクワで行われた公演。会場は地元の人たちなどでいっぱいになりました。アナスタシアさんもバチを握ります。

演目は富士の麓・青木ヶ原樹海で繰り広げられるキツネの物語。

観客「こんなライブには行ったことがない。 非常に美しくて派手で素晴らしい」

およそ2時間の和太鼓の響きに、席を立つ人はいませんでした。

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