中国の習近平国家主席は6日、フランスのマクロン大統領と首脳会談を行い、ことしの夏に開催されるパリオリンピック、パラリンピックを機に「戦闘の停止を呼びかける」と話しました。

パリを訪れている習近平国家主席は6日、マクロン大統領夫妻から歓迎を受けました。儀仗（ぎじょう）隊による式典を視察した後、首脳会談に臨み、二国間やヨーロッパ市場における経済協力などについて話し合ったということです。

首脳会談後の会見でマクロン大統領は、ウクライナ侵攻や中東情勢を念頭に、すべての戦闘について、オリンピック休戦を要請することを習主席が支持したことに感謝すると話しました。

習主席は、「オリンピックを機に停戦・平和を呼びかける。ウクライナ紛争の当事国ではないが、平和構築には協力してきている」と話しました。

習主席は、フランスとの関係を強化し、対立が続くアメリカをけん制する狙いで、7日は、マクロン大統領の祖母の家があった、ピレネー地方にも招待されており、さらに対話を深めるとみられます。