「市民が後ろ手に縛られ、後頭部を撃たれた」奪還した街…路上には遺体
ウクライナの国防次官は2日、キーウ州全域をロシア軍から「解放した」と明らかにしました。ウクライナが奪還した街には、激しい戦闘のあとがそのままになっていました。
(*VTRの一部には遺体の映像が含まれます)
ウクライナの国防次官は、2日、首都を含むキーウ州全域をロシア軍から「解放した」と表明しました。
しかし、激戦地となったブチャは街が破壊され、通りのあちこちに民間人とみられる遺体が残されたままになっていました。映像では、道路に横たわる3人の遺体が確認できます。
住民「(ロシア軍は)ひどいやつらだ。私の後ろで戦車が撃ってきた。私たちは2週間地下室で過ごした。食料はあったが、電気もガスも何もなかった」
ブチャ市長「市民が後ろ手に縛られ、後頭部を撃たれた」
市長は、住民300人以上が殺害されたとしています。
また、ロシア軍が去ったキーウ近郊の空港では、ウクライナが所有していた世界最大の航空機が、原形をとどめないほどに破壊されていました。
他方で、3日、南部のオデーサでは攻撃が続き、ロシア国防省は、オデーサにある燃料貯蔵施設など4か所をミサイルで攻撃したと発表しています。
焦点の停戦協議をめぐっては、3日も、ロシア代表団のメジンスキー大統領補佐官が「ドンバスとクリミアに関する立場は変わっていない」「合意案は十分ではない」と述べるなど、両者に隔たりがあるとの考えを示しています。
停戦協議は4日に再開されるとしています。