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ウクライナ激戦地に自宅 避難の東京五輪メダリスト「本当にクレイジーな状況」

2022年3月5日 1:48

ロシアの攻撃が激しさを増すウクライナ第二の都市ハリコフ。4日、この場所に自宅がある東京オリンピック銅メダリストが取材に応じました。「本当にクレイジーな状況」という今、“欲しい”のは…。

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3日、がれきと化したハリコフ市内で救急隊が捜索していました。

救急隊
「(マンションの)部屋にミサイルが突っ込んだ。他の部屋も破壊された」

ロイター通信によると、ロシアの攻撃が“エスカレート”しているウクライナ第二の都市ハリコフ。

そのハリコフに自宅があるマリナ・アレクシーワさん(20)が4日、取材に応じました。マリナさんは、東京オリンピックのアーティスティックスイミングの銅メダリストです。

――今ハリコフにいる?

マリナさん(20)
「いいえ、今ハリコフにはいません。なぜなら、ものすごく危険だからです」

――今いる場所は?

マリナさん(20)
「ダメです。(危険なので)悪いけど言えない」

マリナさんは、家族で国内の別の場所に避難したといいます。1番の気がかりは、まだハリコフに残る代表チームのメンバーや友人らの身の安全。代表チームメンバーとは、次のようなやりとりをしたといいます。

「家の窓が全部吹き飛んだ。壁がはがれてる」

「私たちは出られないわ」

「あなたたちどこ?」

「電話して!!」

マリナさん(20)
「たくさんのチームメートや友人は、(家を失い)8日間、シェルターや地下鉄の駅で寝ています。本当にクレイジーな状況で、とても危険で、この状況を言い表せる言葉はありません」

ただただ、無事を祈る日々。今、必要なことは――

マリナさん(20)
「私が欲しいのは…誰も死なないように、それに世界中の誰もこれ以上…私たちが今感じているようなことを感じないように。とても恐ろしくて…誰にもこの状況を感じてほしくないです」

(3月4日放送『news zero』より)