“アイス事件”で非難殺到 中国・上海のモーターショーで外国人にだけアイスを配布 不買運動も…
中国・上海で開催されているモーターショーで、ドイツの高級車メーカーのスタッフが外国人だけにアイスを配ったとして批判が相次いでいます。中国メディアでは「アイス事件」として大きく報じられ、不買運動にまで発展しています。
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中国メディアで「アイス事件」として、大きく報じられたこの騒動の発端となったのは、中国のSNSに投稿された1本の動画でした。
動画には中国で開かれている「上海モーターショー」で、アイスを食べる人たちの姿が映っていました。このアイスを無料で配っていたのが、ドイツの高級車BMW系列の「MINI」のブースです。そこへ、アイスをもらおうと2人の中国人女性が訪れました。
中国人女性が「アイスほしい」というと、スタッフは「なくなった」と返答し、女性たちはもうアイスがないと知り、肩を落として去っていきました。しかし、数分後、今度は中国人ではない外国人がブースに訪れると、スタッフはアイスを手渡しました。さらにアイスを渡すだけでなく、開け方まで丁寧に説明していました。
どういうことなのか動画の撮影者が尋ねると…
スタッフ
「もうありません」
動画の撮影者
「もうない?ふたを開けて見せてください。もし本当にないなら仕方ない」
結局、スタッフは箱の中を見せようとしませんでした。
この動画は中国のSNSで瞬く間に拡散され、「中国人をバカにしている」、「あいつらを追い出せ」などといった批判が殺到しました。そして、批判の矛先は「MINI」を運営するBMWへ向かいました。中国メディアは街中にとまっているBMWの車が、「ドイツに帰れ!」という落書きをされ、フロントガラスも割られてしまったと報じています。
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「アイス事件」として大きく報じられた騒動の現場を25日に訪れてみると、ブースの周りには警備員がべったりと配置されるなど物々しい雰囲気となっていました。
ブースの担当者を直撃すると…
――今日はアイスはもらえますか?
ブースの担当者
「そのイベントはすでに中止しました。公式発表はすでにあったので、公式発表を見てください」
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騒動後、BMW側は「不快な思いをさせたことを心からおわびします」などと何度も謝罪を発表しています。しかし、批判の熱は、高まるばかりです。
中国人の男性
「彼らのやり方は国民の心を傷つけた。彼らはその結果を思い知ることになるだろう」
中古車を取り扱う店では、「今後、私は『BMW』の『MINI』の車を取り扱うことは一切しません」。不買運動など、非難の動きが高まっています。