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「外出禁止令」警戒で“買い占め”も… 香港

2022年3月1日 21:05

感染が急拡大する香港で、「外出禁止令」によるロックダウンの可能性が報じられ、市民に動揺が広がっています。野菜や果物、冷凍食品などが完売する店がでたほか、トイレットペーパーが売り切れる事態が起きています。

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1日で3万人以上の感染者がでるなど、急速な感染拡大が続く香港。
2月28日に地元メディアが、「政府は外出禁止令を完全に排除したわけではない」と、ロックダウンの可能性を報じると、スーパーでは食料品などが買い占められ、商品棚はガラガラになりました。

政府はこれまで、ロックダウンはしないと明言してきていたため、SNS上では不満の声が上がっています。

「仕事ができなくなる。(政府は)食糧をくれるのか?」「外出禁止?ひとり暮らしのお年寄りはどうすればいいのだろうか?」

混乱する市民らに、香港の林鄭月娥行政長官は3月1日、冷静になるよう呼びかけました。

その一方で、香港ではコンテナを使った8つの仮設病院を建設しています。2月20日から工事が急ピッチで行われ、わずか1週間ほどで完成した病院もあります。

林鄭月娥行政長官は、2月28日に視察に訪れました。

香港 林鄭月娥行政長官
「7日間であなたたちは香港のために奇跡を起こしました」

新たに建設された病院では、およそ1万7000床の病床が提供できる見込みだということです。