アメリカのバイデン大統領は5月31日イスラエルがイスラム組織「ハマス」に向けて恒久的な停戦の協議を含む新たな提案を行ったことを明らかにしました。

バイデン大統領は5月31日、パレスチナ自治区ガザ地区の戦闘休止や人質解放に向け、イスラエルが新たな提案を行ったと発表しました。

提案は3段階で、第1段階は6週間の戦闘休止やガザ地区の人口密集地からのイスラエル軍の撤退、拘束されているパレスチナ人の解放と引き換えに、ハマスが拘束している人質のうち女性や高齢者を解放するとしています。そして、恒久的な停戦についても協議するとしています。

第2段階では、ハマスが男性兵士を含む人質全員を解放し、イスラエル軍がガザ地区から撤退。最終段階でガザ地区の再建を実施するとしています。

提案はカタールを通じハマス側に伝えられたということで、ロイター通信によりますと、ハマス側は5月31日、声明を発表し、「建設的かつ前向きに対応する用意がある」と、提案に対し肯定的な見解を示しました。