ウクライナへの戦闘機供与 米「支持しない」ポーランドに伝える
アメリカの国防総省の報道官は9日、ウクライナに戦闘機を供与することを検討していたポーランドに対し、アメリカが支持しない考えを伝えたと明らかにしました。
ウクライナへの戦闘機の供与をめぐっては、ポーランドがウクライナにMIG-29戦闘機を供与する代わりに、アメリカがポーランドにF16戦闘機を提供する案がアメリカとポーランド両政府の間で検討されていました。
しかし、国防総省のカービー報道官は9日、オースティン国防長官が、ウクライナへの戦闘機の供与を支持しない考えをポーランドの国防相に伝えたと明らかにしました。
国防総省・カービー報道官「現時点では戦闘機の供与はリスクが高く、ウクライナの戦力もほとんど向上させないと考えている」
カービー報道官は理由として、ウクライナの空軍にはまだ十分な戦力があり、追加の戦闘機を供与しても効果が薄いこと、さらに、戦闘機の供与がロシアを刺激し、NATO(=北大西洋条約機構)加盟国との間の緊張を高める危険性があることなどを挙げました。