×

ロシア軍の動きを衛星画像で分析 米・マクサー社「偽情報に対抗」

2022年5月6日 15:45

ウクライナに侵攻するロシア軍の動きを衛星画像で分析し続けているアメリカの民間企業が5日、NNNの取材に応じ、「偽情報に画像で対抗する」とその意義を強調しました。

マクサー・テクノロジーズは、独自の人工衛星で撮影した解像度の高い画像を公開し、首都キーウに向かうロシア軍の車列や、南部マリウポリ郊外に集団墓地を作る動きを明らかにするなど、ロシアの侵攻の実情を伝え続けています。

取材に応じた幹部は、衛星画像を通じて正確な情報を伝える重要性を強調しました。

マクサー・テクノロジーズ幹部スティーブ・ウッド氏「衛星画像には地理空間情報が記録されていて、偽情報や『そんなことは起きていない』と言うような人たちに対抗できる」

最新の5日の画像では、現在激しい戦闘が続く北東部イジューム周辺からドンバス地方に向け南下するロシア軍の車両が確認できたとしています。

今後は、今月9日のロシアの戦勝記念日にあわせ、軍事パレードが行われるのかなど、南部マリウポリの動きに注目していくとしています。

またロシア軍による「戦争犯罪」の調査について、「将来役立つような多くのことを記録してきた」とも強調して、国際機関などから要請があれば協力する姿勢も示しました。