“マリウポリ周辺のロシア軍が移動を始めた”米国防総省高官
ウクライナを訪問中の国連のグテーレス事務総長がゼレンスキー大統領と会談をおこなった直後、首都キーウにミサイルが撃ち込まれました。
グテーレス事務総長は28日、キーウでゼレンスキー大統領と会談し、南東部マリウポリから民間人を避難させるための方法などについて協議しました。
その数時間後、ウクライナ当局によりますと、ロシア軍がキーウ市内にミサイル2発を撃ち込みうち1発が25階建ての集合住宅に着弾。1人が死亡し、およそ10人がけがをしたということです。
ゼレンスキー大統領は「国連事務総長との会談直後にミサイルが飛んできた。国連に屈辱を与えようとする試みだ」と強く非難しました。
マリウポリでも戦闘が続いていますが、アメリカ国防総省の高官は28日、「マリウポリ周辺のロシア軍が北西方面に移動を始めた」との分析を明らかにしました。
5月9日の戦勝記念日に向けて東部や南部への攻勢を強める動きとみられますが、東部ドネツク州の親ロシア派支配地域の指導者は28日、戦勝記念日のパレードを今年は実施しないと表明しました。
ウクライナ軍の攻撃が懸念されるためとしていて、州全域を完全に制圧した後にパレードを行う意向を示しました。