ゼレンスキー大統領「国連に屈辱を与えようとする試みだ」 グテーレス事務総長の訪問中、ロシア軍がキーウ攻撃
国連のグテーレス事務総長がウクライナを訪れる中、首都キーウにロシア軍によるミサイル攻撃が行われ、けが人が出ています。
炎上し煙をあげる集合住宅。ロイター通信によりますと、ロシア軍が28日、首都キーウを2発のミサイルで攻撃し、うち1発が25階建ての集合住宅に着弾。少なくとも10人がけがをしたということです。
ゼレンスキー大統領は日本時間の29日朝に公開した声明で、この攻撃について「国連事務総長との会談直後にミサイルが飛んできた。国連に屈辱を与えようとする試みだ」とロシアによる攻撃を強く非難しました。
この攻撃の直前には、ウクライナを訪問中の国連のグテーレス事務総長がゼレンスキー大統領と会談し、ロシアが制圧を宣言した南東部マリウポリからの民間人の避難に向けて、国連が関与していくことを強調しました。
グテーレス事務総長「人々の救出を実現するため、できうる限りのことをやる」
ゼレンスキー大統領「グテーレス事務総長と我々は、人々を無事に救出できると信じている」
そのマリウポリでは現在も激しい戦闘が続いています。製鉄所で抵抗を続けるウクライナ側の部隊は28日、野戦病院とする映像を公開し、「爆撃で手術室が崩壊しけがをした兵士を助けることができなくなった」などと訴えました。