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ウクライナ侵攻から2か月 東・南部で攻勢強まるも徹底抗戦の構え、長期化の懸念

2022年4月24日 6:42
ウクライナ侵攻から2か月 東・南部で攻勢強まるも徹底抗戦の構え、長期化の懸念

ロシアのウクライナ侵攻から24日で2か月です。ロシア軍が東部と南部の完全制圧を目指し各地で攻勢を強めるなか、ウクライナ側も徹底抗戦の構えで、事態の長期化が懸念されます。

ウクライナの南部オデーサで23日、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、ロイター通信によりますと軍事施設と集合住宅に着弾しました。

ウクライナ当局は生後3か月の赤ちゃんを含む少なくとも6人が死亡したと明らかにしました。

一方、ロシア国防省は、武器を保管する軍事施設を破壊したとしています。

ロシア軍は来月9日の戦勝記念日にむけ、東部と南部の完全制圧を目指す方針を明らかにしています。

北東部ハルキウで23日、激しい砲撃で住宅が炎上したほか、東部ルハンシク州でも砲撃が続くなど、ロシア軍は各地で攻勢を強め、ウクライナ側は徹底抗戦の構えです。

また、ロシア側が制圧を宣言した南東部・マリウポリでウクライナ側の兵士が抵抗を続ける製鉄所について、ロイター通信はウクライナ大統領府顧問の話として、ロシア軍が空爆を再開し突入を試みていると明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は23日、記者会見し、ロシア軍の包囲を武力で突破する準備はできていないとしたうえで、ロシア軍が製鉄所のウクライナ兵を殺害した場合、停戦に向けた交渉をやめると警告しました。

一方で、外交的解決のためにはプーチン大統領との会談が不可欠だとも述べました。

また、ゼレンスキー大統領はアメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が24日に首都キーウを訪問すると明らかにしました。
実現すれば、バイデン政権の高官として侵攻後初めての訪問となります。