露軍、東部で激しい攻撃 ウクライナ側は徹底抗戦の構え
ロシアのウクライナ侵攻から24日で2か月となります。ロシア軍はウクライナ東部に部隊を投入し、激しい攻撃を続けていますが、ウクライナ側は徹底抗戦の構えです。
ロイター通信によりますと、ロシア軍は23日、ウクライナ東部のルハンシク州で激しい砲撃を続け、市民に死傷者が出ています。
東部での攻勢を強めるロシア軍について、イギリス国防省は23日、ウクライナ軍の激しい抵抗により、過去24時間で目立った戦果を得られていないとの分析を明らかにしました。
ロシア側が制圧を宣言した南東部・マリウポリについても、激しい戦闘が続き、ロシア軍の東部への前進が遅れているとしています。
マリウポリでウクライナ側の兵士が抵抗を続けているアゾフスタリ製鉄所について、ロイター通信は、ウクライナ大統領府顧問の話として、ロシア軍が空爆を再開し突入を試みていると報じました。
マリウポリの治安組織「アゾフ連隊」が日本時間の23日午後に公開した映像からは、市民らもとどまる製鉄所の地下施設で、食料などを配っているとされる様子が見て取れます。撮影に応じた一人は、日付について21日だと話しています。
避難者とみられる子供「家にとても帰りたい。生き残って帰りたい。親や親戚に会いたいです」
避難者とみられる女性「(何日ここにいるか)もう数えられません。食料はもうすぐなくなりそうです」
一方、こちらはマリウポリ郊外の村で新たに見つかった集団墓地とみられる穴です。
ボイチェンコ市長は、少なくとも1000人の市民が埋葬されている可能性があるとしています。
集団墓地とみられる穴はほかにも見つかっていて、地元当局は、ロシア軍が「市民の遺体を隠そうとしている」と非難していました。