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プーチン大統領「もう終わったこと」 現地からは「マリウポリはずっと砲撃と空襲受け…」

2022年4月28日 0:23

26日、プーチン大統領と国連のグテーレス事務総長が会談しました。会談の中でプーチン大統領は、ウクライナ南東部マリウポリについて、”もう終わったことだ”と強調しましたが、東部ドネツク州の知事が話したのは、“終わった”とは思えない現状でした。

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26日、ロシア大統領府の会場にプーチン大統領と、国連のグテーレス事務総長が現れ、大きな机の端と端に座り会談を始めました。

ロシア プーチン大統領
「尊敬する事務総長、お会いできてうれしいです」

国連 グテーレス事務総長
「(製鉄所からの)避難を保証するためにあらゆる資源を投入する用意があります」

グテーレス事務総長は、ロシア軍が封鎖しているアゾフスタリ製鉄所から民間人を安全に避難させるため、国連などが加わることを提案。プーチン大統領は基本的に同意したということですが、南東部マリウポリについては、“もう終わったことだ”と強調しました。

ロシア プーチン大統領
「事務総長、誤解なさっています。ロシアの人道回廊は機能しています。マリウポリでは戦闘はありません。もう終わったことです。戦闘は止まっています」

しかし、そのマリウポリがある東部ドネツク州の知事が話したのは、“終わった”とは思えない現状です。

ドネツク州 パブロ・キリレンコ知事
「マリウポリは、ずっと砲撃と空襲を受けています。プーチン大統領が“攻撃中止”と言った数時間後に、 アゾフスタリ製鉄所に大きな攻撃がありました。戦闘はずっと行われています」

また、ドネツク州によると、州内の村で砲撃があり、5歳と14歳の姉妹がなくなったといいます。

ドネツク州 パブロ・キリレンコ知事
「砲撃は、ドネツク州の全ての領土で行われています。戦闘の最前線はもちろん、離れている街でも砲撃があります」

ロシア軍は南部でも攻勢を強めています。ロシア国防省は、南部のヘルソン州全域を完全に掌握したと発表しました。ヘルソン市長は26日、ロシア軍により一方的に市長を解任され、市庁舎も占拠されたと明らかにしました。

(4月27日放送『news zero』より)