ロシア軍に新たな動きか…米国防総省の高官「北西方面に移動を始めた」
ウクライナの首都キーウで28日、ロシア軍のミサイルが住宅に直撃しました。実はこの攻撃、キーウを訪問中の国連トップが大統領と会談した直後のことだったといいます。一方、アメリカ国防総省の高官は、南東部マリウポリに関して、「周辺のロシア軍が北西方面に移動を始めた」との分析を明らかにしました。
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ウクライナの首都キーウで28日、ロシア軍のミサイルが集合住宅に着弾しました。この攻撃で1人が死亡しました。
救急隊員
「がれきの下に人がいました。ケガした子どもを地下室から出しました」
実はこの直前、キーウで行われていたのが、ゼレンスキー大統領と国連のグテーレス事務総長の会談です。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「国連事務総長との会談直後に、キーウにミサイルが飛んできた。国連に屈辱を与えようとする試みだ」
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ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所で抵抗を続ける「アゾフ連隊」が公開した、“野戦病院”だとする映像には、暗闇の中で、ケガ人を手当てする人々の姿が捉えられていました。
アゾフ連隊
「敵の攻撃で手術室が崩壊し、ケガした兵士を助けることができなくなった」
そのマリウポリに関して、アメリカ国防総省の高官は、「周辺のロシア軍が北西方面に移動を始めた」との分析を明らかにしました。
ウクライナ東部や南部への攻勢を強める動きとみられますが、その東部ドネツク州では、親ロシア派支配地域の指導者が、5月9日の戦勝記念日のパレードを実施しないと表明しました。州全域を完全に制圧した後に行う意向を示し、ロシアの軍事作戦は5月9日以降も継続するとみられます。
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一方、東京・江戸川区にある日本語学校「江戸川国際学院」では28日、今月初めにウクライナから日本に避難したアナスタシアさんが日本語を学んでいました。この日本語学校では、避難民に対して無償で授業を行っていて、今月から7人を受け入れたといいます。この日は、新入生の歓迎会も行われました。
今後、日本で働きたいと話すアナスタシアさん。
アナスタシアさん
「日本語を上達させたいです」
「学校に通うのは楽しいですか?」と尋ねると、アナスタシアさんは「はい、たのしいです!」と笑顔で答えました。
(4月29日『news zero』より)