EU、ロシア産石油の輸入禁止へ 追加制裁案
EU(=ヨーロッパ連合)の行政部門トップを務めるフォンデアライエン委員長はロシアへの追加制裁案を発表しました。ロシア産石油の輸入禁止などが盛り込まれています。
フォンデアライエン委員長は4日、EU議会に対し追加制裁案の内容を説明しました。
ロシア産原油の輸入を6か月以内に全面禁止し、石油精製品も今年末までに輸入を取りやめます。
石油の禁輸を巡ってはロシアへの依存度が高い主要国ドイツが慎重な姿勢を示してきましたが、別の供給元を確保できたことで容認に転じていました。
エネルギーはロシアの主要な外貨収入源で、締め付けをさらに強めるものとなりますが、発動には全加盟国の承認が必要で、今後は、難色を示すハンガリーの対応が焦点となります。
制裁案にはロシア最大手の銀行ズベルバンクなどを国際的な金融決済網「SWIFT」から排除することも盛り込まれました。
EUは追加制裁案について4日、大使級の会合を開き発動に向けた手続きを進めます。