シンクタンクの分析で2022年の世界の軍事費が過去最高となったことがわかりました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などが主な要因とみられます。

ストックホルム国際平和研究所は24日、世界の軍事費に関する報告書を公表しました。報告書によりますと、2022年の軍事費は前の年から3.7％増え、300兆円で過去最高となりました。

増加の割合が顕著なのがヨーロッパで、今月、NATO＝北大西洋条約機構に加盟したフィンランドは、36％の増加となっています。ウクライナに軍事侵攻したロシアの脅威に備えるため軍事費の支出を増やしたとみられます。

ヨーロッパのなかには複数年かけて軍事費を増やす計画をたてている国もあり、今後も、軍事費増加の傾向は続くとみられます。

国別で見た場合のトップはアメリカの117兆円で、中国、ロシアが続き、この3か国で世界全体の軍事費の56％を占めています。